CAD(Computer Aided Design)の発明から半世紀が経過し、BIM(BuildingInformation Modeling)が普及し始めてから10年余が経過しました。
この間、世の中はデジタル化が急速に進展し、社会のしくみや私たちの仕事のやり方は大きく変化を遂げています。
BIMは当初、建築設計を高度化するテクノロジーとして紹介され、多くの建築関係者がCADの延長ツールとしてBIMを認識し、その利用方法を模索しています。
しかし、BIMは建物を3次元のデジタルモデルとしてデータベース化し、建物のライフサイクル全般において建築生産プロセスを合理化するためのマネジメントツールであるという認識が進み、BIMはCADの延長ではなく、建築生産システムを変革し支援するためのしくみであるという考え方が浸透してきました。
第一次産業革命の主役を演じた蒸気機関は、1台で1,000人分の仕事をこなしたといいます。第二次産業革命では、石油や電力を使った大量生産により、またたく間に工業社会が勃興し、第三次産業革命では、コンピュータやインターネットの普及によって情報社会が到来し、私たちの生活は一変しました。
そしていま、建設業界の第四次産業革命ともいうべき変革が、BIMによって動き出そうとしています。
これからの時代、どの様な事態に遭遇するかは分かりません。BIMが建設業にどのような変化をもたらすかをただ凝然と眺めるのではなく、BIMという道具を使って、私たち一人ひとりが何をするか、何ができるのかを考えることが重要です。
私たちがいま手にした道具は、第一次産業革命以降、最も強力なものとなる可能性を秘めています。
この新たな道具を利用して、建物を造る人も、それを使う人も、多くの人々が便利さと豊かさを享受できるよう、今こそBIMの基礎を学び、その技術に興味を持つことが必要と考えます。
当法人は、BIMを学んでいる方、BIMを業務に利用しようとしている方々のために基礎知識の習得の一助として「建築・BIMの教科書」を出版しています。さらに、BIM基礎知識習得の成果をご自身で診断・確認するツールとして、この「BIM基礎知識診断」を開設しました。
Webオンラインテストで実施するもので、BIMの研修や書籍などで独自に勉強された方、すでにBIMを業務に利用されている方などがBIMに対してどこまで知識を身につけられているかの診断をするものです。
このBIM基礎知識診断が、少しでもBIMの知識向上に役立つことを願っております。
BIM基礎知識診断
診断概要
診断名 | BIM基礎知識診断テスト | 申込開始日 | 2022年1月中 | 診断期間 | 受診情報メール受信後1カ月間、期間中1回の受診 |
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診断料 | 3,300円(税込) |
出題範囲 | 「建築・BIMの教科書 BASIC-Ⅰ改訂2版」より出題(「同 改訂版」の利用は引き続き可能) |
出題数・出題形式 | 30問 4肢択一方式 |
診断時間 | 60分 |
運営団体名 | 一般社団法人BIM教育普及機構 |